フォリアで修行し独立した弟子たちの今後について



丁度弟子募集を出していることもあり、甲斐の独立を機に、フォリアで修行した人たちの独立後について、少し説明させていただきたいと思います。

糸へん手作り系で、専業で生活している人のほぼいない昨今、フォリアではどのような方式で弟子を送り出すのが良いのかと、弟子を入れはじめて17年間、いろいろ試行錯誤しました。

今まで数人(問い合わせや試用期間のみでは多数)弟子が入りましたが、なかなか独立まで至りませんでした。

甲斐の前に一人、工房に三年通い、帯なら図案から文様、地染めも全て自分でやり、仕上げるまで育った弟子がいましたが、独立後、染めの制作は続けませんでした。。。

独立してからも、制作を続けられる環境づくり。。。

そのような、いろいろな体験から以下のような方法に落ち着きました。

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フォリアでは独立した人たちは

1)フォリアに所属した作家となる

2)独立後はフォリアとは関係なく自分なりに作家活動をする


と、どちらも選べるようになっております。

フォリアの所属作家でも

a)フォリアの工房に通い、自作を制作したり自分がいただいた注文を制作しながら工房の仕事も手がける「工房内独立」し、フォリアの所属作家として活動する

b)自分の郷里や、自分が好きな場所に工房を構え、そこで作品制作をし、時に工房の仕事も手伝い「フォリアの所属作家として」フォリアを通して作品を発表する


という方法が可能です。

もちろん、独立当初はフォリア所属作家としてやり、後にフォリアと関係なく仕事をすることも可能です。フォリアからは、何の縛りもありません。

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「フォリア所属の作家」となる場合、独立した弟子が、フォリアが持っている外注先、仕入先、お取引先様とそのままフォリアを通してお付き合い出来るようになっております。

もちろん、フォリアから離れて活動する場合でも、フォリアの外注先、仕入先、取引先様を紹介します。が、離れる場合は、取引は全て自前でやらなければなりません。

フォリア所属になる場合、お客様、お取引様にしても、修行時代の弟子のキャラクターをご存知で、その人物に発注したいとなれば、フォリアに発注いただければ良いことになり、窓口が一箇所で済みます。

「フォリアの所属作家」の場合は、仕入れやその他経理に関わる業務はフォリアが全て行います。

フォリアが仕入れや外注費、その他雑費などを立替え、販売価格からそれらを差し引いた金額を所属作家たちにフォリアが支払うという形になり、独立した人たちに負担がないシステムにしてあります。

これだけ専業で生活している人が無い昨今、独立したばかりの人たちをいきなり社会に放り出しても、実力があっても発揮する前に枯れてしまいます。そのようなことが起こらないように、極力フォリアがサポートするシステムにしております。

また、このシステムは、修行中でも同じで、フォリアでは弟子の間でもフォリアの基準に達したと判断するレベルのものは積極的に販売し、売上後、経費を差し引いた金額を弟子に渡しております。

なので、甲斐も修行中から甲斐をご指名いただいた仕事を数多くしており、このシステムで売上を手にしています。甲斐の場合は、大学生の頃からフォリアに通っていましたので、大学時代の作品もフォリアを通して販売し、その売上も手にしております。

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今後もいろいろ改善して行きますが、基本的に、フォリアでは弟子が独立後は、上記のような選択を出来るようになっております。

少しでも、和装の染色、文様染をやる若い人が増えるように、いろいろ考えて行きたいと思っております。



フォリア代表 仁平幸春