甦った飛鳥・奈良染織の美-初公開の法隆寺裂-展

2014年8月27日





仏師の黒住和隆さんに、お誘いをうけ、東京国立博物館に「蘇った飛鳥・奈良の染織の美」を工房構成員たちと観に行きました。

ワタクシ、染色業界ながらこの展示会を知りませんでした。いけまへん。。これは、観て本当に良かったです。この時代は染色織分野に関わらず、いろいろなものに霊性を感じますが、なんと力強くて優美なこと!愛らしく、高貴、なおかつ強い。ある意味国籍不明の問答無用の強さがあります。

素材そのものも、もの凄いものでもう、糸から違うんですよね。手間のかけかたも尋常ではない、色が現代の草木染や、それを再現したとか主張する人のものとも全然違う(経年変化云々の話ではなく)。。。まあ、ようするにこういうものは商業では出来ないわけなのですが、それにしてもスゴいものでした。この展示会はオススメです。9/15日までですが、特に染色織関係者で制作に関わる人はこれを観るべきだと思いました。

こういうものは、観てスゴいと思うも同じ方式で同じものをつくって追いつくなんて絶対に出来ませんから、違うアプローチでこの波長に持って行きたいものです。

それとは別に、仏師である黒住さんにいろいろ解説を受けながら観る仏像が実に面白く、なおかつためになりました。やっぱり現場のスペシャリストの解説は本に載っている知識的なものなどと違い、実際に彫る人つくる人視点なので、リアリティが違うんですね。今まで「感じてはいたけどもあいまいだったものに、ピントを合わせてもらった感じ」がなんとも壮快です。とても勉強になりました。

法隆寺献納宝物の、飛鳥時代から奈良時代の伎楽面も出ていたのですが、これも黒住さんに解説をしていただきながらだと「なるほどお。。」といろいろ感心。やっぱり、この時代のものの力強さは、何か霊的です。美への献身を強く感じます。この霊性を宿したものを自分も作りたいですね。しかし、それを実現しても、現代では残念ながらウケないかなとも思います。

作家性とかそういう瑣末なものとは違う、霊的な連帯があるもの、それが伝統として続いて行くと私は思うのですが、それが明治ぐらいからは分断されてしまったかなあ、といつも感じます。

今回は黒住さんからいろいろ勉強させていただきました。
ありがとうございました。m(_ _)m





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